九州脊梁山地は、熊本県と宮崎県にまたがる九州の尾根にあたる山地で国定公園に指定されています。国見岳や市房山など標高1700m級の山々が連な り、山地を構成する数多くの山々の尾根には、ブナやミズナラなどの樹林帯が分布し、分水嶺から流れ出る五ヶ瀬川・緑川・球磨川など多くの一級河川の源流地 域となっています。
かの山頭火が「分け入っても分け入っても青い山」と詠んだ、さながら深山幽谷の世界には、近年多くの登山、トレッキング客が四季の自然 を求めて訪れています。また、周辺には椎葉、五木、五家荘、米良荘など古くから平家の落ち武者が隠棲したといわれる隠れ里があり、「高千穂の夜神楽」や 「清和文楽」「椎葉のひえつき節」など数々の民俗芸能や伝承、説話は、ここに暮らす人々、営みが自然と共存してきた結果であり、多様な自然形態と共に、日 本民族の文化を知る上でも貴重な財産であります。
此のトコロ山深クシテ境目シレス
文化十年(1813)に製版された「九州九カ國之繪圖」ではこの地方一帯を未沓の地としてこう表記しています
この地図のごとく山深きさま、手つかずの自然は近年の自然保護意識の高まりとともに大切に保護され、環境省では世界自然遺産の有力な候補地として分析・検討を行っています。
西日本一の紅葉!!
九州の尾根にあたる脊梁地帯は九州中央山地森林生物遺伝子保存林に指定されブナやミズナラ、種々のカエデ類を主体とした天然の原生林が多く残されています。
10 月下旬標高1700mの尾根から始まる紅葉は約2週間かけて徐々に高度を下げ、渓谷から山里へと移っていきます。人工林地帯や平坦部では決して見る事の出 来ない圧倒的な紅葉は西日本一といっても過言ではありません。
是非、深紅や黄色に染まった落ち葉の絨毯のなかをゆっくりと歩いてみませんか。
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